研究キーワード・研究構想
- プレス加工DX(デジタルトランスフォーメーション),プロセスチェイン統合化CAE
- マルチスケール・マルチフィジクス解析,最適化・機械学習と固体力学問題との融合および設計加工問題への適用
- 設計効率化(コスト削減・開発期間短縮),加工・生産プロセスの可視化(定量化),暗黙知のプロセス化
研究室概要
当研究室では,持続可能社会達成を目的として,従来の常識を覆す革新的機械構造システムのデザインを実現するための研究を推進しています。構造システムの設計とは材料に形と構造を与える計画であり,生産はそれを具体的な物とする手段です。すなわち,設計と生産は材料の利用技術ということができます。先端材料を用いた設計・加工を効率的に行うためには高度なシミュレーション技術が不可欠であり,そのためには力学自体の革新も求められます。我々は,力学原理と情報技術を基礎としたデザイン手法の構築に取り組んでいます。
具体的なターゲットは,主に塑性加工問題および構造設計問題です。そこでは,CAE(Computer-Aided Engineering)と呼ばれる,コンピューターシミュレーションを駆使した設計・生産問題の解決手法が用いられます。近年は,カーボンニュートラルをはじめとするSDGs(Sustainable Development Goals)の達成が強く求められていますが,従来技術の延長では困難です。そのためには,新たな材料開発や加工法の工夫,斬新なデザインが求められます。当研究室では図1に示すように,既存のCAEの役割と適用範囲を大きく超える設計支援システムの創造を目指しており,図2に示すような様々な研究アプローチをとっています。